2017年4月7日金曜日

サイトのリニューアルに1ヶ月費やしちゃったよ。。(その1)

さてさて、ステンドグラスわたなべ工房の公式サイトのリニューアルに数年越しに手を付けて1ヶ月が経ち、やっと形になりました。


今回、ワードプレスというものを使ってサイトを構築したのですが、実は数年前に一度挫折した代物でした。


当時、挫折したからには、それ以外で何とか形にしないといけなかったわけで、仕方なく、ずいぶん前にホームページビルダーで制作した古いサイトを流用して、OSが対応するフリーソフトでホーム画面だけ更新していました。


時代は流れてあっという間にタブレットやら、スマホなど、タッチ操作で画面を操る機器が出てきたもんだから、数年前のサイトなんか、今のちっちゃなモニターでは縮小表示されちゃって、自分のサイトの文字が米くい虫よりもちぃっちゃく見えてるもんだから、観る人に優しくないと。。


そのうちグーグルさんからも、タブレットやスマホのようなモバイル端末で気兼ねなく閲覧できないサイトは、検索からはじきますみたいな話になってきてるもんだから、こっちは焦ったわけです。


別にたくさんの人に閲覧されているサイトではないけれど、ステンドグラスの魅力を広めるうえで、今の時代、ネットでの情報発信は欠かせないわけで。


今回、仕事が一区切りしたタイミングで再びワードプレスでサイト作りに挑戦しました。


いや~しかし、サイトリニューアルを始めてみると、だんだん欲が出てきて、あれもこれもサイトに掲載したいって気持ちが出てきて、ただでさえ、ワードプレスの基本が理解出来てないのに、いろいろ盛り込めちゃうもんだからホーム画面からぐちゃぐちゃ。。。





はっ!と、気付き、まずは欲を捨て、シンプルに仕上げました。




が、






やはり、自営業のサイト。





シンプル過ぎて一瞬でサイトを離脱されそうな出来に・・・




つづく・・・(眠いので。おやすみなさい。。)



2017年4月3日月曜日

教会ステンドグラス修復作業(4)最終回

組み立て作業
いよいよ組み立て。
円形のパネルは四角のパネルと違って、組み立て方に工夫が必要で、特に今回は正確な図面がないため、だんだん図面とズレてくるのが必然なため、調整がとても苦労しました。
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
はんだ施工

組み立て後、はんだ施工。
今回は鉛線と鉛線の交差接地部分だけにはんだをするのではなく、鉛線全体をはんだする「全面はんだ施工」で組み立てました。これによりパネルの強度が増します。
表面が終わったら裏面もはんだ施工。
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
はんだ施工後、はんだをした時の薬剤などの汚れを落とすため一度洗浄。
その後、パテ詰めし、はんだ表面処理
両面をはんだ施工し、パテ詰めするのにとても苦労しました。
何せ2mのパネルは一人では持ち上がらないし、どうひっくり返せばいいか夜も寝ながら考えてました。
このパネルを作った作者はいったいどうやったのか・・・

結局、表面をパテ詰めし、そのまま洗浄作業。

助っ人を頼み3人でパネルを反転。
(この方法が一番悩んだところ)

裏面をパテ詰め、洗浄・はんだ表面処理。
その後数日放置し、パテが硬化してきたところで、仕上げの磨き作業。

もう一度、表面に反転。
はんだ表面処理をして、磨き作業。
これにて表裏の作業を完了。
※写真の中のクッションは、渡し板に寝そべりながら唸って仕事をしていたら、心配してくれ方から貸していただきました。肋骨と背筋が痛くてつらかったのですが、クッションのお陰でかなり助かりました(^^;)
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
最後に、補強材をパネルに取り付けて完成。
ここまで3週間。




出張初日からここまで、ほぼ2カ月間
これでもかと補強できるところはしっかりと。
自分の代では補修しない覚悟で(お世話になった先輩作家さんの言葉を拝借)。
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
修復後、取り付けが完了。
補強材もほとんど目立ちません。
ガラスも洗浄されて発色が良いです。
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
修復後きれいに収められたステンドグラス
今回は教会の改修工事に伴う緊急の修復でした。教会の改修工事は始まっていたのですが、
内部工事に伴い、変形したステンドグラスが倒壊する恐れがあったため、修復することになりました。
今回掲載した作業工程のほかにもいろいろあるのですが、地味過ぎて載せませんでした。。
2か月間という限られた期間での仕事でしたが、とても良い経験となりました。
ステンドグラス修復をしてから2か月後、工期が遅れたらしく、建物を含め、はれて完成したと連絡があった時はホッと一息。
工期中、いろいろと耳にした中で、地元に住む青年の通学路で、あるとき地元に戻ってきたときこう言ったそうです。「この教会の塔のてっぺんのイエス像が毎日の風景だった」と。
人々の忙しい生活のなかでホッと一息静かな時間を過ごせる場所である教会の聖堂。
まさに市中の山居である。この静かに祈り黙想できる場所を整える仕事にかかわれてよかったです。

2017年4月1日土曜日

教会ステンドグラス修復作業(3)




カトリック観音寺教会ステンドグラス修復

ガラス一枚一枚丁寧に洗っていきます。今回は、制作年数がそれほど古くないため、汚れは比較的簡単に落ちました。
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
ナンバリング作業
洗浄が終わり図面に並べ直したガラスにずべてナンバーをつけていきます。

カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
サイズ変更に伴う仮止め作業と採寸
今回の修復は、リサイズ(完成寸法を今までより数ミリ小さく作る)作業もあったため、はじめにトレースした図面はパネルのゆがみによって正確ではないため、一度ガラスをできるだけ正確な位置に虫ピンで固定していき、制作する寸法に照らし合わせ、カットラインを確認しました。
確認後、一度すべて解体し片付けをしました。

カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
現状寸法、ガラスカット寸法位置、完成寸法のガイドラインの原寸図面を配置(ここまで約一か月間。)
このとき現地の知人の協力を得ることができ、現状寸法、ガラスカット寸法位置、完成寸法のガイドラインの原寸図面を作っていただけたおかげで、かなり作業が早まりました。ほんとに感謝!!
ここまで約一か月間。

2017年3月31日金曜日

教会ステンドグラス修復作業(2)


カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
渡し板を敷いてのトレース作業
トレース作業。今回のパネルは、国外で作られたものなので原寸の図面がありませんで
した。この図面がないと、解体した後、組み立てができなくなってしまうので大切なガ
イドになります。(画面が歪んでいるため正確な形での写しはできなかったのです
が。。。)
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
解体作業

トレースが終わり、解体の前に大まかなガラスの破損等の調査をした後、いざ解体。
とても緊張する作業です。
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
解体中のパネル
解体したガラスは一枚一枚、トレースした図面へ置いていきます。
キリンさんは幼稚園の備品です。
作業場所は幼稚園の園バスの車庫の中を使わせていただきました。(^^;)今とな
っては懐かしい暑さです。
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
破損個所の確認作業

汚れが付着していて初期段階ではわからなかった割れなど、解体して初めてわかる破損が結構あります。
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
細かな破損個所の修復
ここまで細かい破損の場合、いくつか修復方法がありますが、今回はエポキシ接着剤でつなぎ合わせる方法と、組み立て段階で鉛線で区切ってデザインの一部として目立たないようにする方法をとりました。
教会ステンドグラス修復作業(3)につづく

2017年3月30日木曜日

教会ステンドグラス修復作業(1)

2016年の6月末から8月末まで、香川県のカトリック観音寺教会でステンドグラスの修復を行ってきました。 工期中にfacebookで何回か作業状況を公開していたのですが、そのうち余裕がなくなり公開しきれず。。
今回、ホームページリニューアルに伴いブログを作ったので、ステンドグラスの修復について、簡単にご紹介したいと思います
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
経年変化で自重に耐えられず変形していました。


教会改修に伴い、ステンドグラスも経年変化でパネルが変形していたため、建物の改修工事中に落下する恐れがあったため、急きょ修復の依頼を頂きました。
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
取り外し作業
ステンドグラス施工の経験のある地元の業者さんにより、ゆがんでしまい破損しやすくなっているステンドグラスパネルを慎重に取り外してもらいました。
カトリック観音寺教会ステンドグラス修復
特注木箱に収めた歪んだパネル

ゆがみを無理やり直そうとするとガラスが破損する可能性があったため、パネルは歪ん
だまま高さを調整して特注箱に収めました。