2010年6月2日水曜日

某想

蒼白な顔を横切るたんぽぽの綿毛がやけに輝いて見える
林の中の木漏れ日に話しかける風がかすかに花のかほりを伝える
山はあおく萌え上がり空高くへと生命の息づかいを透明な気持ちで包み込んでいく

子鹿の足はまだまだ弱くたよりない
それでも確実に後ろ足で地を蹴りゆく